2017年1月12日木曜日

2017.01.08 TBSK管弦楽団第7回定期演奏会

横浜みなとみらいホール 大ホール

● 今年の聴き初めは横浜でTBSK管弦楽団。この楽団の演奏会は2回目になる。1年前の第5回定演を聴いている。
 開演は午後2時。入場無料。
 曲目はオール・ラヴェル。次の3曲。指揮は久世武志さん。ピアノは山田剛史さん。
 ラ・ヴァルス
 ピアノ協奏曲 ト長調
 バレエ音楽「ダフニスとクロエ」全曲 

● オール・ラヴェルでなければ,横浜まで出張ることはなかったと思う。昨年7月にスペイン国立管弦楽団で聴いた「ボレロ」の印象がまだ残っている。
 自分のいるホールがそのまま宇宙のすべてになったような感覚。あんな感覚をまた味わえればと思ったんだけど,なかなかそういうわけにはいかない。あれは「ボレロ」なればこそ,でしたね。

● 少し出遅れたせいもあって,座った席が2階の左翼席の2列目だった。ステージの全部は視野に入らない。
 前列に座った人の頭が邪魔になることはないけれども,落下防止の手すりはどうしたって目に入ってくる。ステージと自分の間に防護柵のポールがある。それが邪魔だ。
 そのせいだけにするつもりはないけれど,どうも演奏に没入できなかった。

● そこで。休憩時に比較的空いていたP席に移ることにした。中央の2列目。P席は初めてなんだけど,これはすごい。何がすごいって,ステージがほんとにすぐそこにある。
 指揮者を正面に見るから,自分も指揮されているような感覚を味わう。

● さらに,打楽器がもっとも近くにあり,その先に金管,木管。ヴァイオリンは最も遠いところから聞こえてくる。不思議な感じだ。
 コンミスがよく見える。どの位置からもコンミスはよく見えるのだな。それでこそ,コンミスは第二の指揮者の役割を果たすことができるわけか。そうだったのかという発見。

● 普通に客席からステージを見ると,奏者はオーラをまとって見える。仰ぎ見る感じになる。
 が,P席から見ると,それがないっていうのも発見だった。実物大の彼ら彼女らを見ることになるっていうかね。
 で,ここの楽団員の平均年齢はかなり若いことがすぐにわかった。現役の学生もいるんじゃなかろうか。ひょっとしてひょっとすると,高校生もチラホラいるんじゃなかろうか。
 後日,プログラムノートを確認したら,「団員の多くは大学生や院生」とあった。所属大学のオケのほかに,この楽団でも活動しているということだろう(同じことを前回も書いているなぁ)。

● 入場無料なんだけど,終演後にカンパを募る。これだけ若々しくて,キビキビした演奏を聴かせてもらったのだから,カンパに応じるのはやぶさかではない。
 ただね,もっと堂々とやったらいいと思った。カンパ箱ももっと大きい方がいい。遠慮がちという風情があって,それだと出す方も出しにくい感じがした。カンパを募っていることに気づかない人もいたはずだ。

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