栃木県総合文化センター サブホール
● 開演は午後2時。チケットは1,000円。当日券で入場。
そも,TCGフルートオーケストラとは何もの? TCGは“とちぎ”のこと。要は,栃木県出身者,在住者で結成したフルートオーケストラということらしい。
岩原篤男さんが代表を務める。その岩原さん,石橋高校吹奏楽部を指導している。その関係だろう,石橋高校の生徒がまとまった数,参加していた。
● プログラムは次のとおり。
バーンスタイン キャンディード序曲
ヴィヴァルディ コンチェルト・グロッソ 第8番
バッハ 管弦楽組曲第3番「アリア」
モーツァルト 交響曲第25番より第1楽章
ドップラー ハンガリー田園幻想曲
バッハ シャコンヌ
千秋次郎 風の忘れもの
ロジャース サウンド・オブ・ミュージック
● ハンガリー田園幻想曲とバッハ「シャコンヌ」は尚美学園の齋藤真由美さん(芳賀町出身)と学生5人による演奏。
最も印象に残ったのは,彼女たちによるバッハ「シャコンヌ」。音の層の重なりがゾクッとするほど気持ちいい。
元々はヴァイオリンの独奏曲。が,ヴァイオリンで聴く機会はあまりなくて(CDはもちろん持っているけれど),管弦楽版,吹奏楽版,弦楽四重奏版,ピアノ版など,アレンジされたものを聴くことが多い。
CDでも,齋藤秀雄さんが編曲した管弦楽版を,ぼくは好んで聴いている。
● 彼女たちに比してTCGが見劣りするということはまったくなし。これはもう1mmもない。TCGの中に音大卒もすいぶんいるんだろうしね。
そのTCGの演奏の中からひとつ挙げろと言われれば,ヴィヴァルディ「コンチェルト・グロッソ」になるだろうか。ソロを担当したのは,室越典功さんと菊島佑美さん。
ヴァイオリンに代えてフルートというわけだけれども,音というのは音色よりも高低とかリズムってことなんですかねぇ。
● フルートオーケストラの響きがどういうものかを端的に示すのが,モーツァルトの25番。多くの人はこの曲を管弦楽で何度も聴いているだろう。管弦楽の響きは,誰もがわかっている。
なるほど,これをフルートだけでやるとこうなるのか,と容易に比較ができるわけだ。
● 石橋高校の生徒さんは10人ほどだったろうか。で,このコンサートを支えたのは,結局のところ,彼女たちだった。
縁の下の力持ちを務めたと言いたいのではない。ステージも彼女たちが支えていたという印象。プログラムの構成が然らしめるところかもしれないんだけど。
● 逆に,石橋高校以外の吹奏楽部のフルート奏者をオーガナイズできれば,いろいろと面白いことができるんじゃないだろうか。
今の高校生はとにかく忙しすぎるから,そういうことができる可能性はほぼないんだろうけどね。
● 奏者の中にとんでもない美人がいた。この方,別のステージでもお見かけしたことがあるんだが。
まぁ,演奏には関係のない話なんですけどね。
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