2019年11月21日木曜日

2019.11.17 宇都宮シンフォニーオーケストラ 秋季演奏会2019

宇都宮市文化会館 大ホール

● 栃木県の宇都宮でも聴いてみたい演奏会が被ることがある。今日は,こちらの文化会館にするか宇都宮短期大学にするか,最後まで迷った。どちらかが昨日だったら両方行けたのにと思うわけだけども,そういうことは言ってはいけないんだよね。
 結局こちらにしたのは,ひとつにはJR駅から近いということかな。案外そんなところで決まるんだよ。

● 開演は午後2時。当日券(1,000円)を買って入場。曲目は次のとおり。指揮は石川和紀さん。
 ワーグナー 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
 リスト 交響詩「前奏曲(レ・プレリュード)」
 ブラームス 交響曲第3番 ヘ長調

● 完璧にこちらの事情なのだが,昨晩はあまりうまく寝ることができなかった。やや寝不足の気味あり。
 ので,着座するや何だか身体が椅子に沈んでいくような,椅子に引っぱられるような感覚に襲われて・・・・・・。

● という状況を踏まえなければいけないんだけども,尻あがりに調子を上げてきた感があった。最も印象に残ったのはブラ3の第4楽章。
 アンコールのローエングリン前奏曲はさらに良かったような気がする。もうひとつのアンコール,交響組曲「ドラゴンクエストⅡ」より“この道わが旅”も気持ち良さそうに演奏していた(ように見えた)。

● プログラム冊子の団長あいさつに「もちろんプロのように素晴らしい音は出せないのですが,演奏会に向けて半年の間練習し,演奏に込めてきた情熱は,どこのオケにも負けないとの自負があります」という一説があるのだが,その自負はじつは多くのアマチュア・オーケストラが持っているものかもしれない。
 が,それでいいんでしょうね。その自負があることが,演奏会をやる資格の第1条でもあるんでしょ。

● もうひとつ。プロ並みの音を出す数秒間があるんだよね。なぜその数秒間が生まれたのかがわからないし,したがって再現もできない,としても。
 そこがプロとは違う所以であるわけだろうけど,その数秒間は,しかし,確実に存在していた。

● というのも,ブラームスの3番は2週間前に同じ会場で東京フィルハーモニー交響楽団が演奏している。どうしたって比べてしまう。
 東京フィルと同じ音,同じうねりが生じる数秒間があったと思う。複数回ね。

● 来年5月には「第九」を取りあげる。第4楽章だけではない第九は,栃木県では日フィルと栃響が12月に開催する(日フィルのは一度しか聴いたことがない)。
 昨年は鹿沼のオケ連合(主力はジュニアだったと思うが)が演奏し,数年前に那須フィルが演奏したこともあった。難物に違いない。どういうふうに仕上げてくるかね。
 来年はベートーヴェン生誕250年になるらしい。第九を演奏するところ,増えそうな気はするが,第九だらけになることは絶対にない。

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