2010年5月31日月曜日

2010.05.16 古楽器チェンバロとクラヴィコードによるバロック音楽の諸相

栃木県立図書館ホール

● 16日は県立図書館のミニコンサートに出かけてみた。昨年11月8日以来のこと。
 今回は古楽器の演奏だった。チェンバロとクラヴィコード。奏者は臼井雅美さん。母校の東京音楽大学でも講座を持っている。古楽器の演奏はブレーメン国立音楽大学で学んだ。ほかにバロックダンスにも関心があってだいぶ力を入れているそうだ。

● 臼井さんが弾いた曲は次の9曲。
 クープラン「修道女モニカ」
 フィリップ・ラモー「エジプトの女」「タンブラン」
 ロッシ「トッカータ7番」
 バッハ「半音階的幻想曲とフーガ」「プレリュード4番」「6番」
 ダウランド「流れよ,わが涙」
 ファーナビー「ザ・オールドスパニョレッタ」

● チェンバロはCDで聴いたことがあるので音色は知っていたが,クラヴィコードは聴いたことがない。チェンバロと似た響きだけれども,より弦楽器(っていうか,ギター)に近い音を出す。
 演奏終了後に楽器を間近で見せてもらった。クラヴィコードはほんとに小さな楽器で,うちにあるピアノよりもふた回り小さいし,軽そうだ。可愛らしい楽器だ。今のピアノは,グランドピアノはもちろん家庭にあるようなピアノも,ちょっと大きくなりすぎたのかもしれない。楽器は大人の玩具だったのかもしれない(初期のマッキントッシュを思いだした。パソコンも今は大仰になりすぎているのかも)。

● バッハやモーツァルトはこれで作曲していたのか。作曲も家内手工業的に作られていたのだなぁ。臼井さんが,バッハはヴァイオリンソナタ曲を右手で弾いて,左手で頭に浮かぶままに拍子を入れてクラヴィコードで弾くのが好きだったと紹介していた。玩具の高級な使い方だったのかもね。

0 件のコメント:

コメントを投稿