カトリック松が峰教会聖堂
● プログラムノートによれば,ルックスエテルナは「1999年に誕生したアンサンブルグループ」で,「ルネサンス期のラテン語テキストによる音楽を中心に取り組んで」いるとのことだ。
といわれてもよくわからないんだけど,披露された曲目は次のとおりだ。
● 2部構成で,1st Stage では全日本合唱コンクールの過去の課題曲を並べている。
ウィリアム・バード Cibavit eos(良い麦で養ってくださる)
パレストリーナ Ego sum panis vivus(私は命あるパンである)
グレーロ Sancta Maria(聖マリア)
ヴィクトリア O magnum mysterium(偉大な神秘)
ヴィクトリア Ne timeas,Maria(マリア,畏れるな)
2nd Stage はパレストリーナの「Missa brevis(小ミサ)」。
● 開演は午後2時。チケットは500円。観客は女子高生から爺さままで。ほとんど満席。
今までにも,器楽+声楽の演奏は,数は少ないものの何度かは聴いている。けれども,器楽なしの合唱のみの演奏会は,ルネサンス期も何も,今回が初体験。CDでもまず聴くことのない分野だ。
予備知識ゼロで松が峰教会の堅い木のベンチに座った。
● そういうものになぜ出かける気になったかといえば,じつにどうも立派ならざる理由で,このコンサートのチラシをたまたま手に取ったのがきっかけ。宇都宮市文化会館だったろうか。
チラシのデザインに惹かれたんですよ。白地に黒文字で必要事項が書かれているだけの単純なものなんだけど(あと会場内部の写真があった),そこはかとなく上品な仕上がり。気になったので,捨てないでとっておいた。
それが理由。ほかにはなし。
● 少人数のグループなんですな。少数精鋭。ぶらさがっているヤツなんかいない。大人数の合唱団にはときどき見られるよね。
昨年は関東大会をも突破して全国大会に出場したそうだ。ということは,相当なもの。合唱を聴くのが好きな人たちの間では,知らない人はいないくらいのものなんでしょう。
● 大人の女性が歌うと,どうしたってビブラートがかかってしまう,そうすると生体の生々しさが出てしまって,聖歌にふさわしくない,そういうときのためにボーイソプラノがあるのだ,という言われ方をすることがある? どうなんだろ。
ほどよい生々しさは必要条件で,それがなかったら合唱を聴く醍醐味は失われるという意見もありそうだ。たとえ聖歌でも。大人の合唱である以上,声に生々しさ(=セクシーさ)を乗せてほしい,と。
っていうか,以上はぼくの意見。で,抑制されたセクシーさを耳で味わえて,相当以上に満足。
● もっとわかりやすかったのは,テノールが達者であること。バスもしっかりと全体を支えていた感じ。男声もいいものですよねぇ。
あとね,女性陣の粒が揃っている。歌唱もだけど,ルックスの話。これ,得点大きい。オヤジ的視点が過ぎるかもしれないけどね。
● プログラムに載っているメンバー表を見てると,どうやら夫婦で出ている人たちもいるようだ。ここで知り合って結婚したんでしょうかね。
ということは,夫婦の趣味が同じか。どうなんだ,これ。大変じゃないかなぁ。一般論は成立しないものだけれど,夫婦で趣味が同じって,うぅむ,逃げ場がない感じ。
暴言多謝。余計なことを言いました。大きなお世話だ。
● アンコールを含めて,約90分のコンサート。こういう曲をこんなふうに歌っているグループが栃木県にあったんだねぇ。
遅ればせながら,うれしい発見。
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