栃木県総合文化センター サブホール
● 昨年に続いてお邪魔した。昨年は「情熱大陸」(葉加瀬太郎)が収穫だった(テレビのこの番組は見ていないので,それまで知らなかった)。YouTubeからダウンロードして何度も聴いた。
開演は午後2時。チケットは500円。当日券を購入。
● 老若男女でサブホールはほぼ満席。
宇都宮クラリネットアンサンブルのメンバー(全員が女性)は,宇都宮北高校吹奏楽部のOGがメイン。それゆえか,北高の現役生がだいぶ来ていたようだ。
● 2部構成で,前半は「クラリネット小編成」。最後の四重奏,ピアソラの「タンゴの歴史」,が前半の白眉。「酒場 1900」と「ナイトクラブ 1960」の2曲を演奏した。
高校卒業後は,たぶん音大で研鑽を積んだのではなかろうか。腕は確かだ(と思われた)。にしても,普段はそんなに会うこともないのだろう。それでいて,ここまでの世界を作ってくれれば,聴く側としてはまったく何の不満もない。
これが男だったら,こう行くかどうか。個を主張しすぎて,もう少しゴツゴツした感じになったかもしれない。
● この曲はCDを持っている。もちろん,クラリネット四重奏ではないけれど,これを機に聴いてみようと思う。
可能であれば,「リベルタンゴ」もやってほしかったけれども,そこまで望むのは望みすぎだろう。ひょっとすると,以前の演奏会ですでにやっているのかもしれないし。
● この「タンゴの歴史」の前が「夢をかなえてドラえもん」だった。演奏のほかに少々のアトラクションがあったんだけど,そのMCがなかなか達者。栃木アクセントで盛りあげていた。
この栃木アクセント,他県の人では絶対にマネできまい。我々はその模倣不可能なアクセントを伴う特殊言語(つまり栃木弁)を操って,日常茶飯を制御しているのだぞ。
● 後半はメンバー全員(17名)による「クラリネットクワイヤー」。ネリベル「コラールと舞曲」が最も印象に残った。
前半はオルガンを聴いているかのようで,クラリネットの合奏でこういう音も作れるんだと教えてもらった。
● 次回は,来年の今日,宇都宮市文化会館での開催になるそうだ。清楚にして一所懸命な演奏で,心が洗われるぞ。
っていうか,ほっこりする感じ。行くべし。
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