鎌倉芸術館 大ホール
● “青春18きっぷ”を使わなきゃというわけで,「フロイデ」を参照して,この演奏会にお邪魔することにした。
最寄駅は大船。栃木の田舎からすると,はるか彼方。東京よりも先っていうことだから。が,実際には湘南新宿ラインで乗り換えなしで行けるんですよね。
このあたり,昔のイメージが邪魔をしているところがあるね。上野で乗り換えて,そのまま京浜東北線で行くか,東京で東海道線に乗り換えるというイメージが,まだけっこう残っているので。
江ノ島が近くだから,もちろん始めて降りる駅ではないけれども,前回来たのは10年以上前のことだと思う。人の多さに目が回る。
● 開演は午後2時。チケットは900円。もちろん,当日券を購入。指揮は三河正典さん。曲目は次のとおり。
バルトーク 「子供のために」より 10の小品
ヴィヴァルディ オーボエ協奏曲 ニ短調 Op.8-9
コレッリ クリスマス協奏曲
ドヴォルザーク 弦楽のためのセレナーデ ホ長調
● 登場した団員,けっこう平均年齢がお若くない感じ。ということはつまり,ベテランが多い。年季の入った演奏が聴けるだろう。
と思ったら,実際,そのとおり。この合奏団のホームページを見ると,「アマチュアの弦楽オーケストラです」とあるんだけど,演奏でメシを喰っているわけではないという意味でアマチュアであって,演奏の水準は素人離れしている。
この合奏団に自分も参加したいと思っても,ここまで巧いと,なかなかおいそれとは入れないんじゃないか。
● 上記のプログラムにしても,玄人好みがする(ように思われる)。これほどの演奏ならばどんな曲でもいいんだけど,ヴィヴァルディのオーボエ協奏曲なんていうのは,さて,この先,聴ける機会があるかどうか。
オーボエは中山亜津紗さん。よく息が続くなと思うところが頻出。循環呼吸というやつですか。鼻から吸うのと口から吐くのを一緒にやるっていう。そうじゃないとすれば,どこかで息継ぎをしているはずなんだけど,ぼくにはまったくわからなかった。
● この先,聴ける機会があるかどうかということならば,コレッリのクリスマス協奏曲なんか,もっとそうかもしれない。ドヴォルザークの「弦楽のためのセレナーデ」にしたって,そうそう機会はないと思う。
そうした曲を正統派の弦楽合奏で聴いたって気がする。
● 「弦楽のためのセレナーデ」の前にチェンバロが運びこまれた。当然,奏者はいない。が,アンコール曲がモーツァルトのモテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」だったんでした。
もう恥をしのんで申しあげるしかないんだけど,ぼく,この曲を聴いたことがなかった。もっと言うと,CDも持っていない。すぐに手当します。この曲のCD。
● アンコールはもう1曲。マルチェッロのオーボエ協奏曲の第2楽章。中山さんが再びの登場。もう,恥の上塗り。この曲のCDも一緒に手当します。
というわけなんでした。収穫がありすぎたということ。
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