2015年2月16日月曜日

2015.02.14 宇都宮大学教育学部音楽教育専攻 第64回卒業研究公開発表会

栃木県総合文化センター サブホール

● 出かけてみたのは今回が初めてだけど,戦後まもない頃から続けていたんですね,これ。
 教育学部の専攻のひとつだし,対外的にはけっこう地味な印象。栃木県には音楽学科を持つ短大と,附属高校の音楽科もあるしね。

● ともあれ。開演は午後4時30分。入場無料。
 ピアノが2人,フルートが2人,声楽が3人,作曲が1人。伴奏ピアノを入れて,ステージに登場したのは12人。たぶん,前半が学部生で,休憩後の後半が院生だったのではないかと思う。

● パンフレット冊子の最後に,音楽教育専攻の概要が載っている。専任教員が6人いる。非常勤が9人。今回登場した12人が卒業(修了)生のすべてではないんだろうけど,それにしたって,学生-教員の比率は,法学部や経済学部とはわけが違う。
 羨ましいというか,学生は大変だなというか。卒業後,さらに音大に行くことを考えている人はいるんだろうか。

● 最後に演奏した,チャンドラー秋さんのピアノが印象的。リスト「巡礼の年」の〈ヴェネツィアとナポリ〉より3.タランテラ。曲じたいのインパクトもある。技術の見せどころも多い。
 ピアノをガッと引きつけている感じ。こうやって弾いてもらうと,ピアノも喜ぶんじゃないか。

● ざっくりした印象で申しあげると,ピアノ伴奏は皆さん,巧みだったように思えた。
 特にということでいえば,声楽の伴奏をした西口彰浩さん。見せるのが巧いのかもしれない。見せ方が巧いというのは,邪道ではなくて大事なことだと思う。ステージでお客さんに見てもらうわけだからね。
 っていうか,まず技術があって,そのうえでの見せ方になるわけで,見せ方だけの見せ方なんてあり得ない。

● 行く前は,客席はガラガラなんだろうなと思ってたんですよ。ところが,そんなことはなかった。
 音楽専攻の在学生,友人・知人,OB・OG,先生方が多かったのだろうと思うんだけど,かなり活気のある発表会なのだった。

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