2014年5月26日月曜日

2014.05.25 宇都宮シンフォニーオーケストラ第13回定期演奏会

宇都宮市文化会館 大ホール

● 宇都宮シンフォニーオーケストラの今回は,まず,シューマンの「マンフレッド」序曲。恥ずかしながら初めて聴く。
 プログラムの解説によれば「かつての恋人を死に追いやってしまった罪を抱えて悩み,アルプスの山中をさまよい続けた末,遂にその恋人の霊と再会しますが,許しを乞うと共に自らも息絶えるという内容」。なるほど,重厚というか重々しい印象の曲だった。

● 次はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番。モーツァルト19歳の作。
 久しぶりのモーツァルト。さきほどの「マンフレッド」序曲とは対照的な軽やかさ。これだよ,これ。気分が晴れてくる感じだね。
 モーツァルトの協奏曲は,独奏より管弦楽で聴かせる部分が大きいと思っている。小体な陣容で充分に楽しませてもらえた。
 ソリストは柿沼紀子さん。宇都宮女子高校から桐朋に進んだんですね。オケのゲストコンサートマスターも宇女高出身の菅井綾子さん。宇女高が排出した人材は,この分野でも多士済々のようだ。

● お二人の経歴を見ると,音楽を極めようと志すとかなりお金がかかりそうだと思わされる。大学を終えてからアメリカやフランスに留学したりとか。
 音楽に限らないでしょうけどね。何であれ,極めようとするとお金の問題を避けて通ることはできないものでしょ。下世話な話で申しわけないけれども。

● 最後はチャイコフスキーの交響曲第5番。先週,真岡市民交響楽団の演奏で聴いたばかり。
 2楽章のはじめ。ホルンや,オーボエをはじめとする木管陣は,けっこうなプレッシャーだと思うんだけど,ここは聴かせどころ。その木管が安定しているという印象。
 曲が持っている力ってあるなと思いますよね,こういうのを聴くと。「旋律をユニゾンで弾かせる」ことによって効果を出すのって,チャイコフスキーのお家芸。ずるいなぁとも思うけど,客席側に抵抗する術はない。

● アンコールはディズニーメドレーで客席サービス。ディズニーの曲って,CDを2,3枚持っていてときどき聴くんだけど,こうして生で聴きますとね,けっこういいよなぁと思いますな。
 ぼくはあれですよ,イッツ・ア・スモール・ワールドに流れている「世界はひとつ」がいいですかなぁ。

● ところで。宇都宮市文化会館で営業している「サンフォルテ」。何度か利用させてもらっている。といっても,一番安いホットケーキしか注文したことがない。それにドリンクバーを付ける。
 注文するとすぐに出てくる。作りおきしておいて,レンジでチンなんでしょうね。それで文句があるかといえば,べつにないんだけど。
 ドリンクバーがあるくらいだから,大衆食堂かファミレスの趣。言っちゃなんだけど,お客さんも含めてね。騒々しい。必要以上に大きな声で喋りかつ笑う。健康的ともいえる。
 であればこそ,ぼくが行っても浮かないでいられる。いや,それでもひょっとすると浮いてるかも。

0 件のコメント:

コメントを投稿