第一生命ホール
● 御徒町から地下鉄大江戸線に乗った。大江戸線に乗るのは2回目。ヨメがもんじゃを食べたいと言いだして,月島に行ったことがあった。だいぶ前だ。それ以来だ。
入口はJR御徒町駅のすぐそばにあるのに,そこからが長い。地下鉄はそういうところが多いけど。地上の道路より涼しいのは助かるんだけどさ。
勝どき駅で降りる。もっと賢い行き方があるのかもしれないけれども,田舎者は最もわかりやすいルートを選んでおいた方が安心だ。
● 晴海トリトンスクエア,はぁぁとため息しかでない。「オフィスビルを中核とした複合商業施設ならびに住居群」らしいんだけど,ぼく,こういうところでは働きたくないかも。住むのもダメだ。
東京で働くって,でも,そういうことなんだよな。たいしたものだな,東京人。
● ともあれ。初めて聴くユニコーン・シンフォニー・オーケストラ。「慶應義塾中等部の卒業生有志が集まって2010年に結成したオーケストラ」とのこと。
指揮者は藤岡幸夫さん。関西フィルの首席指揮者を務める人だけれども,彼も慶應義塾中等部の卒業生であるらしい。
● 開演は午後1時半。チケットは1,000円。曲目は次のとおり(演奏順)。
ブラームス 交響曲第3番 ヘ長調
吉松隆 鳥は静かに
ラヴェル 「ダフニスとクロエ」第2組曲
● 「幅広い年代で構成されています」とあったけれども,上が高いのではなく下が低いのだと思う。平均年齢はだいぶ若いのではないか。
演奏は緻密で堅牢な印象。ここにもまた,ハイレベルなアマチュアオーケストラがありましたよ,と。ほとんどの人は大学まで慶応に進むんだろうから,音大出はいたとしてもごく限られた数のはず。それでもここまでやっちゃいますよ,と。
藤岡さんの指導をしょっちゅう受けているわけではないんだろうけど,けっこう厳しく鍛えられているっぽい。
● ブラームスは演奏会の定番だけれども,その中で3番は比較的,演奏される機会が少ないように思う。「鳥は静かに」はCDを含めても初めてだし,「ダフニスとクロエ」もしかり。
「ダフニスとクロエ」は事前に原作のストーリーを知っている方がいいのだろう。しかし,知らないからダメというものでもない。ぼくは,プログラムノートの曲目解説を読まないままに聴いて,事後に解説を読んだ。
● 「同窓会活動として演奏会を開催して」いるそうだから,お客さんの多くは慶應の学生,生徒,卒業生なのだろうな。客席全体がハイソな感じでしたね。どこぞのホテルで開かれているレセプションに紛れこんだような。きちんと恰好を作ってきている人が多かった。
休憩時間に客席を眺める楽しみがあった。ぼくとは何かが違う感じ。紛れこんではいけないのかも。
とはいえ,本気でそう思っているわけではないのでね。これほどの演奏を聴かせてもらえるのならば,次回もまたお邪魔しようかなと思っている。
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