● アンサンブル・メゾンの名前の由来について,次のように解説されている。
メンバーの多くが青春の日々を送った京都に因んで,湯川秀樹博士の中間子(meson)から名づけたものである。京都の大学出身者が多いということでしょうか。
● 開演は午後7時。チケットは1,500円。当日券を購入。指揮は田崎瑞博さん。曲目は次のとおり。
C.P.E.バッハ シンフォニア ニ長調
プロコフィエフ シンフォニエッタ イ長調
ベートーヴェン 交響曲第7番 イ長調
● この日はすでにジャパン フレンドシップ フィルハーモニックの演奏会で大きな交響曲を2つ聴いている。それから約3時間が経過しているとはいえ,まだ頭の芯がジィィンとほてっている感じがする。
それで,また交響曲を3つ聴くのか。といって,聴いてくれと頼まれたわけではない。勝手に来たのだ。
何はともあれ,リセット。脳内の“Ctrl+Alt+Delete”キーを連打しなくては。
● C.P.E.バッハは大バッハの次男。プログラムノートの曲目解説によれば,「バロック音楽を極めた父からのバトンを,古典派のハイドンやモーツァルトへつないだ点で,重要な地位を占めています」とのことだけれども,つなぎ役だけにとどまらず,彼自身の立ち位置が現在まで残っているようだ。
チェンバロが重要な役どころを果たす。そのチェンバロは渡辺玲子さんが担当。
● プロコフィエフのこの曲は,彼が彼が二十歳になる前の作品。今に残る作曲家って例外なく天才。全体としては軽快な印象。
C.P.E.バッハの曲もこの曲もとにかく初めて聴く曲だ。そうか,プロコフィエフは若いときからこういう曲を書いていたのか,という印象にとどまる。「ピーターと狼」や第7番に無理なくつながるように思えた。
● ベートーヴェンの7番。だいぶ演奏時間の長いベト7だった。テンポがゆっくりだったわけではない。リピートの指示に律儀にしたがったのだろうか。それがいいかどうか。ぼくはやや冗長な感じを受けた。
印象に残ったのはオーボエの1番。軽々とやっているようでもあり,歯を食いしばって食らいついているようでもあり。たぶん後者だと思うんだけど,この曲ではフルートと並んで重要なパート。重責を果たしましたよね。
● この楽団の設立は1987年。だいぶ古い(といっていいと思う)。長く続いているのはそれだけでたいしたものだと思う。
団員の年齢の幅もけっこう大きい。数えきれないほどある社会人のアマチュア・オーケストラの中で,年齢がばらけているところはじつはそんなにない(というのがぼくの印象なんですけど)。
ところが,これだけの年齢幅があって長く続いているのは,何かここだけの理由があるんですかねぇ。
● 楽団のサイトには「ともすれば,思い上がったアマチュアイズムの危険をはらむ我々だが」という一文がある。これはね,思いあがっているくらいでちょうどいいんじゃないかとも思う。思いあがりがまったくなくて,ステージに立てるものなのか。いいんじゃないの,思いあがったって。
そういう意味でこの一文を書いているわけではないと思うんですけどね。
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