栃木県総合文化センター サブホール
● 19日の夕方から冬が戻った感じ。北風が冷たかった。20日の午後からは雨。ユニクロのヒートテックの下着を引っぱりだしましたよ。
けっこう身体に堪えますな。だから天気を叱るってんじゃないけどさ。体調が乱れがちになるのは確か。
● そんななか,宇都宮ジュニア合奏団の定期演奏会に出かけた。昨年に続いて二度目の拝聴。
昨年はヴィヴァルディの「四季」に大いに満足。今年はバッハとパッヘルベルがメイン。バロックに焦点を合わせているというわけでもないと思うんだけど,弦楽合奏となればバロックを避けて通るわけにはいかない。
楽しみにしていたのは,バッハの「シャコンヌ」。これを含めて,演奏曲目は次のとおり。
バッハ:ブランデンブルグ協奏曲第3番 ト長調
パッヘルベル(ロバート・ミュラー・ハルトマン編):シャコンヌ ホ短調
パッヘルベル:カノン ニ長調
バッハ(リッカルド・ニールセン編):シャコンヌ
ホルスト:セントポール組曲
● 昨年はメインホールだったのに対して,今年はサブホール。昨年は500円の入場料を取ったのに対して,今年は無料。
お金を取っても文句は言われない水準にあることは間違いないと思うんですけどね。けれども,このあたりの舵取りは主催者の勝手たるべし。お客さんとして主催者が想定したのは,演奏する児童,生徒の保護者や家族であって,であればお金は取れないと考えたのかもしれないし。
開演は午後2時。サブホールは満席。というか,立ち見のお客さんも出た。このあたりが悩ましいところですなぁ。
● 「ブランデンブルグ協奏曲」って,バッハの中ではポップというか,明るく軽めというか,気軽に聴ける感じ。普段は,アカデミー室内管弦楽団の演奏(ネヴィル・マリナー指揮)をCDで聴いている。
Bオケ(小5~中1)の演奏。さすがに年齢が出るってところはあったかもしれない。たどたどしいっていうんじゃなくて,何といえばいいのか,枝ぶりがまだできあがっていないっていうか,遊びがなさすぎるっていうか。でも,それは当然のことで,やむを得ないという日本語は,こういうときのためにある。
それだけ。あとはきちんとバッハになっていた。
● 次はパッヘルベルの「シャコンヌ」。もともとはオルガン曲。いや,プログラムの解説に書かれていることの受け売りですけどね。シャコンヌとはそもそもどういうものかってのも,簡潔に解説されている。
ともあれ,初めて聴く。こちらはAオケ(中2~高3)による演奏。優雅。たゆたうような気高さ。バロックだなぁと思う。
このパッヘルベルの「シャコンヌ」って,CDがあるんですか。YouTubeには弦楽四重奏やオルガンのはアップされているようだけれども,弦楽合奏版はないようだ。
● 同じくパッヘルベルの「カノン」。ABオケ合同の演奏。パッヘルベルの代表作らしい。
ぼくもCDを持っている。ただし,村治佳織さんがギターで演奏しているやつね。これはこれで素晴らしいんだけど,弦楽合奏版も探せばあるんだろう。
● ここで20分の休憩。前半で帰った人もいたようで,このあとは立見客は解消された。ひょっとすると,立ち見のお客さんが諦めて帰ったのかもしれないんだけど。
後半はまず,一番の楽しみにしていたバッハの「シャコンヌ」。もともとは無伴奏ヴァイオリン曲だってのは,ぼくも知っている。のだが,そのヴァイオリン曲はCDでも聴いたことがない。もっぱらオーケストラ版を聴いている。このあたり,再考の余地が大ありでしょうね。ヴァイオリンも聴けよって自分に突っこみたい。
● ともあれ,今回は弦楽合奏版。Aオケの演奏。安定感はさすが。
コンマスの独奏部分が何度かある。そのコンサートマスター(ミストレス)は高3の女子。存在感がありましたね。ちょっとやそっとのことでは動じないんじゃないかと思われる風格も。
● 最後は,バロックを離れて,ホルストの「セントポール組曲」。これも初めて聴く曲。
ABオケ合同の演奏。軽快で歯ぎれがいいんですな。ここでもコンマスのソロ部分が何度かあり,動じることなく演奏しきった。たいしたもんですなぁ。
● アンコールはバッハに戻って2曲。
小・中・高校生でここまでやれるんだからねぇ。
楽しくやれればそれが一番だと思うんだけど,楽しくなるまでが大変でしょ。ある程度のレベルに達して初めて楽しさがわかる。普通,そこに来る前に,やんなっちゃうんだよなぁ。その体験なら,ぼく,何度もしている。
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