栃木県総合文化センター サブホール
● 山本楓さんのオーボエを聴いてみたいと思った。と思ったからには,一度は聴いたことがあるわけだ。2年前のコンセール・マロニエで聴いている。
そのコンクールでは彼女は2位。なぜ1位じゃなかったのか,ぼくにはよくわからないんだけれど。
● とにかく,山本さんのオーボエをまた聴くことができるとなれば,たとえ平日でも行くしかないでしょ。
開演は午後7時15分。チケットは2,500円。当日券を購入。
● このコンサートは,羽石さんが主催する「羽石道代プラスシリーズ」の8回目。コンセール・マロニエで山本さんのピアノ伴奏を務めたのも羽石さんだった。
● 曲目は次のとおり。
バッハ 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調
バッハ トッカータとフーガ ニ短調
ヒンデミット イングリッシュホルンとピアノのためのソナタ
ヒンデミット 組曲「1992年」
ヒンデミット オーボエとピアノのためのソナタ
(アンコール) バッハ 羊は安らかに草を食み
● 「無伴奏フルートのためのパルティータ」を山本さんがオーボエで演奏。黄金色の響きがホールに充ちた。それだけで気がすんでしまった。
あとは,たぶん,ボーッと聴いていたはずだ。
● 羽石さんとの合奏が2曲(アンコールを含めれば3曲)。満足だ。
若干気になったのは,山本さんの人がらの良さ,お嬢さんっぽさ。競い合いになると,自ら一歩退いてしまうようなところがあるんじゃないかな,と思わせるところがあった。
いや,これは勇み足の感想ってことになるんだろうな。そんなところまでわかるものか。
● ヒンデミットは初めて聴いた。今回聴いた3曲については,CDも持っていない。
ぼくは音楽を聴き始めたのがかなり遅かったので,聴いた絶対量があまりにも少ない。バッハ,モーツァルト,ベートーヴェンにしたって,すべてを聴いているわけではない。っていうか,聴いていない曲の方がずっと多い。
が,その少ない中にも,繰り返して聴きたい曲がいくつもある。
● ヒンデミットのほかにも,ニールセンやファリャなど気になる作曲家はいるんだけれど,なかなかそこに分け入ることができない。
お気に入りを繰り返し聴くほうに向かってしまう。
● 音楽を聴くこと以外にも,時間を使いたいことはいくつかある。困ったことに,ぼくに残された時間はそんなに長くはない(と思う)。
中途半端なままに終わるのだろう。最期の息を引き取るときには,後悔の塊に襲われるに違いない。アレは最初から捨てればよかった,あそこでちゃんと突っ込むんだった,あそこで逃げるかおまえ,と,まぁ,色々と。
● かといって,意識して“選択と集中”に向かうのは,どこかが違うような気がする。気がついたら,選択して集中していたというのが理想だろうけど,凡人にはなかなか以上に難しい境地だね。
● とはいえ,今日聴いたヒンデミットの曲はCDを揃えたいね。熱が冷めないうちにCDを聴いておさらいをしておきたい。
おさらいをして,その後は一度も聴かなかったってことになってもいいから。
0 件のコメント:
コメントを投稿