すみだトリフォニーホール 大ホール
● このユーゲント・フィルハーモニカーの演奏は聴き逃したくないと思っている。今年も聴くことができた。
開演は午後6時半。チケットは1,000円。当日券を買えなかったことは今までに一度もないけれども,すみだトリフォニーがほぼ満席になる。思うことはみな同じということか。
● 今回のプログラムは次のとおり。
リヒャルト・シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」
ブラームス 交響曲第3番
バルトーク 管弦楽のための協奏曲
重量級を3つ並べた。ブラームスの3番のあとにバルトークの「管弦楽のための協奏曲」をやるんだから,演奏するほうも大変だろうけど,聴く側も体力を求められるね。
指揮は今回も三河正典さん。
● けれども,演奏が始まってみれば,すぐに入っていける。気がついたら,1曲目が終わっていたみたいな。
こういうときだけ,東京に住んでる人を羨ましいと思う。ぼくは終演後に電車に乗っても,今日中に家には辿りつけないのでね。新幹線に乗れば別だけどさ。安宿に泊まることにしてるんだけど。
● まぁず,巧いこと。アマチュアオーケストラって,好きだからやってますよというのから,プロになろうと思えばなれた人もけっこう混じっているなと思えるのまで,幅が大きいと思うんだけど,この楽団は後者の典型。相当なものだ。
最前列のヴァイオリンのきれいなことと言ったら。音もきれいだし,見映えもきれいだし。最前列だからどうしたって目立つわけですが。
● 木管も金管も,裂け目がないですもんね。「管弦楽のための協奏曲」をここまで仕上げてくる楽団ってそんなにないんじゃないですかね。
いかに志のある個人の集団とはいっても,意見の対立やら人間関係の不調和はないはずがないと思うんだけど,演奏は渾然として一体になっている。
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