● この楽団の音楽監督を務めている大井剛史さんが,この演奏会を最後に退任されることは知っていた。ご自身がTwitterに書いておられたから。
今回は16回目の定期演奏会というより,大井さんの退任記念演奏会であるのだろう。
● 大井さんの指揮ぶりを見るのが一番の楽しみだったりするので,ここは何をおいても行かずばなるまい。
というわけで,今回は前もってチケット(1,000円)を買っておいた。当日の天気は雨。開演は午後2時。
● プログラムは次のとおり。
ドヴォルザーク スラヴ狂詩曲第3番
ブラームス ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ブラームス 交響曲第2番
● 「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」のソリストは,執行恒宏さん(ヴァイオリン)と松本ゆり子さん(チェロ)。実力者による圧巻の熱演。
管弦楽もソリストに引っぱられてか,気合いのこもった集中を切らすことなく,演奏しきった感じ。演奏終了後の客席の拍手の濃度がそれを現していた。
数か月前の「第九」の演奏とはだいぶ違っていた。というと,失礼にもほどがあると叱られるだろうか。
午前中にゲネプロをすませているんだろうから,「そのテンションで」っていう言い方は当たらないようにも思うんだけど,本番には本番の風があるのだと思いたい。客席に観客がいることによって生まれる何ものか。
● 終演後,大井さんの挨拶があった。そのあと,アンコール。ヨーゼフ・シュトラウスのポルカ「憂いもなく」。
ところで。大井さんの後任は田中祐子さんとのこと。これまた,ひじょうに楽しみ。彼女の指揮を年に2回,那須で見ることができると思うと,ちょっとワクワクする。
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