約2時間のコンサートが終了した直後の満足感は,他のものでは代替できません。この世に音楽というものが存在すること。演奏の才に恵まれた人たちが,時間と費用を惜しまずに技を磨いていること。その鍛錬の成果をぼくたちの前で惜しみなく披露してくれること。そうしたことが重なって,ぼくの2時間が存在します。ありがたい世の中に生きていると痛感します。 主には,ぼくの地元である栃木県で開催される,クラシック音楽コンサートの記録になります。
2012年11月5日月曜日
2012.11.04 宇都宮バレエスクール第15回発表会
宇都宮市文化会館大ホール
● 今年の夏からいくつかバレエ公演を見る機会があって,バレエの面白さ(観る側にとっての)が少しわかってきたような気がしている。理解するというより感じるものなのでしょうけどね。
● で,たまたま宇都宮バレエスクールの発表会があるのを見つけたので,観に行ってみた。開演は午後6時。入場無料。プログラムは別売で500円。
● 中身は「くるみ割り人形」全幕。
クララ役の女の子が印象に残った。たぶん小学生だと思う。少女真っ盛り。といっても,大人の芽を内包してて,そこの塩梅が絶妙というか。危ういほどの均衡が醸しだす美というものを感じさせるというか。
神聖にして犯すべからずという感じだし,一方で得も言われぬセクシーさを漂わせているというね。
トーマス・マンの『ヴェニスに死す』に出てくる美少年は,ひょっとしたらこんな感じだったのか。違うな。あれとはまた別だ。
● 第2幕では,次々に繰りだされる踊りを彼女が観ているという設定なんだけど,観ている彼女をぼくはずっと観ていたことを,ここに告白します。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿