すみだトリフォニーホール 大ホール
● 交響楽団魁は東京理科大学管弦楽団のOB・OGが結成したものらしいのだが,拝聴するのは今回が初めて。今回,聴いてみる気になったのも,宿泊先のホテルに会場が近かったからだ。行きがけの駄賃的な感じ。
開演は午後2時。入場無料。ただし,チケット制でスタッフがチケットを配っていた。ここまでやるなら有料制にできないか。現金の取扱いは手間がかかって,割に合わないんだろうか。
● ぼく一個は,集客を犠牲にしてでも有料にして,招待状といった餌も一切撒かないのがいいと思っている。
無料だからという理由で来ている人が一定数いる。非常に申しあげにくいのだが(おまえは何様のつもりだという話になる),“無料だから来る人”はいつまで経っても“無料だから来る人”のままだ。
● 内外に問題を抱えていないアマチュアオーケストラはたぶんひとつもないと思うのだが,聴衆問題に関して言えば,無料をやめるというリスクを演奏側が引き受けることができれば,問題の半分は解決するような気がする。
ちなみに申せば,団員にチケットのノルマを課しているところがまだあるのかもしれないけれど,それをやめれば残りの半分も消滅するだろう。演奏中にカサコソとやっているのは,じつは団員の家族や友人が多いのではないのかと秘かに疑っている。
ま,しかし,ひとつのモノサシで割り切れるものではない,ということもわかる(つもり)。
● 曲目は次のとおり。指揮は河合良一さん。
メンデルスゾーン 序曲「ルイ・ブラス」
ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調
ブラームス 交響曲第2番 ニ長調
● ベートーヴェンの8番とブラームスの2番。どちらの演奏も素晴らしかったのだが,ぼくはブラームスを採る。弦が印象に残った。特にヴァイオリン。
曲自体の質量もたぶんブラームスが勝る。好き嫌いでいえば,ベートーヴェンの8番の方が好きなんだけどね。
● 社会人になってからもこうした活動を継続している志には敬服する。なかなかできることじゃない。
こうした大学オケのOB・OGが結集してっていうのもやり方のひとつだし,自分が住んでるところの市民オケに入って活動するのもありだろうし,勤め先に企業オケがあればそこでっていうのもあるんだろう。
● が,企業オケは難しくなっているのかもしれないね。なんか時代じゃないっていうか。
ぼくが聴いたことがある企業オケは,JR東日本,マイクロソフト,日本IBM,日立,リコーの5つだけど,マイクロソフトはすでになくなっている(発展的解消というやつか)。
日本ほどアマチュア・オーケストラが活発に活動している国はないとして,その中でも企業オケというのが日本以外の国にもあるものなのかどうか。ので,企業オケの演奏会は気をつけて情報を拾って,できるだけ行ってみようと思っている。
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